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続けて50歳代の知り合いが他界 ~自分より年下の方の突然の訃報を知って・・・~

2024/10/17

                    貴方は、やるたい事をやり、伝えたい事を伝える毎日を送っていますか?
 余りに暗いお話のスタートです。でも、その事を聞いた後の気持ちの整理が出来ず、なんとなく元気の出ない今日この頃です。
 私は最後の学生生活を一回り年下の子達と過ごしたのですが、卒業後30年の月日が経って、その間にお話しした事も年賀状のやり取りもなかった同級生の訃報を同窓会からのMailで知りました。**期の文字が目に入り、『私の同級生?』と先ずビックリ。女性だったので、姓に覚えがなく、卒業アルバムを開きました。学生時代にも余りお話ししたり、仲良くして頂いた方ではなかったのですが、卒業アルバムの彼女は、素敵な笑顔で、一言入れられる自分の思いの欄に“卒業したら絶対に綺麗になってやる”と書かれていました。私は、彼女がどんな風に綺麗になって行き、ご主人様と出逢われて結婚に至った過程も知りません。結婚後の様子も知りません。Mailには、亡くなられた日と通夜・告別式の日程が事務的に記載されているだけで、こんなに若くして亡くなられた状況に関しては知る由もありません。個人的な事ではあると思うのですが、私は亡くなったという事実より、そこに至るまでの彼女の事を教えて欲しい様な思いが残りました。
 少し経って、つい最近、仕事を開始した時同期だった女性の訃報が届きました。彼女もまた私とは一回りも歳の若い方です。体は小粒でしたが、元気で可愛らしく、ミニスカートがよく似合う女性でした。当直先の連絡ノートに書かれた申し送りの彼女の文章は、決して人を飽きさせないユニークな才能を持った人でした。2年前から原発不明の悪性腫瘍で闘病をしていたとの事でした。私は、仕事において力不足で、20年以上も前に解雇になり、それからはほとんどの同期の方とは連絡ができない状況だったのですが、今回の事では私の名前検索でHPの存在を知り、その問い合わせ欄から2人の方が彼女の訃報を知らせて下さいました。どうしてもお知らせしておきたくて・・・と、たった数年の事なのですが、一緒に働いた仲間からの連絡は大変ありがたかったです。同時に、彼女が病気で闘病されていた事も知らずに、もうお話しする事も叶わない事が心に重くのしかかりました。
 あるスピリッチュアルな方によると、事故や病気で亡くなった方は、神様から遣わされたこの世での役割を果たし、あの世に旅立つのであり、自然な事なのだと本で読んだ事があります。私は、これを知ってから、若くして亡くなられる方の死をそれまでよりは受容出来る様になりました。それまでは若い方が亡くなると『何故、神様はこの人にこの様な運命を与えたのか?』と、身近な方ばかりでなく、どんな人にも思い悩んでしまう事が常でした。
 でも、今でも割り切れない事があります。『この方は、自分の最期にやりたい事をやり、伝えたい事を伝えたいと思っている人に伝え、自身も役割を果たした思いで旅立つ事ができたのか?』という思いです。あるテレビ番組で、仲間の死に直面した警察官が、仲間を殺した犯罪者に『もう話したくとも話せない。死ぬってそういう事なのよ。』と涙を堪えながら静かに話した場面が忘れられません。もう一つ、前の晩に仕事の事で喧嘩別れをして、次の日には会ったらまず謝ってもう一度話してみようと思っていた息子さんが、多分同じ思いでいたであろうお父様を、次の日に会社に向かう電車事故で亡くされるという悲しい出来事も実際に起こっています。息子さんは、その時の事故のドキュメンタリー番組で、涙を堪えながら『もう話したくとも話せない。親父は、何を伝えたかったか分からない。』と話されていました。残された者にとっては、ずーっと引きずっていかなければならない思いです。
 今回の仲間の死も、私にとっては同じ様な思いでした。どちらの方も長い年月が経過して私の存在すら覚えていらっしゃらなかったかもしれない。でも、私は彼女達の最期の時がどんな風であったのか知りたい思いで一杯です。
 私は、裸の王様の裸を指摘した少年の様に、伝えたい思いを誰という限定もなく伝え続けています。いつか訪れる最期は私にとってはさほど長遠くないと思っています。だから、自分の最期にやりたい事をやり、伝えたい事を伝えたいと思っている人に伝え、自身も役割を果たした思いで旅立つ事が出来る様に今を過ごしています。その最期は、いつ訪れるか誰にも判りません。でも、それが明日かもしれない・・・という思いで伝えたいと思うのです。
 たった一度の人生です。沢山の若者達に『どうせわかってもらえないから・・・』と口をつぐんんでしまうのではなく、是非自分の思いを伝えて頂きたいです。年下の仲間との別れに少し気持ちが沈んでいるバーバでした。

 

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