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私の家に対する考え方:住んでいる土地に愛着を持つという事

2024/11/14

         ~望み通りに陽の当たる場所に一軒家は建てたのですが・・・~
 先日、blogを見ていたら、ご家族でお子様が増え、手狭になったマンションから庭付きの一戸建ての住み替えを考え、建売の一軒家に住み替えをした方のblogが目に留まりました。念願の一戸建てに引っ越して1ヶ月、住宅ローンが開始する前に転居を決められたそうです。決め手は、今まで住んでいた土地への愛着が強く、新しい環境に馴染めなかったという事でした。以前住んでいた土地の一戸建てに再度転居されたそうです。小さいお子様がいて、引越しのお手間など本当に大変だったと思うのですが、すぐに売却の手続きを取り、良い条件での売却も叶い、住み慣れた土地への引越し先も見つける事が出来、引越しのご苦労などなんでもない事だったのかもしれません。
 実は、私も今も家が好きになれません。陽の当たる場所で、できるだけ広い所に庭付きで一軒家を建てたいというのが40歳代からの夢でした。40歳代後半で犬を飼い始め、お庭で犬と遊べる様にしたいと思っていました。節約し、貯金し、こんな家を建てたいと部屋割りや置きたい家具とその配置、備え付けたいシステムキッチン、洗面台、風呂場etc.etc.どんどん夢は広がりました。唯一、住みたい場所の準備が出来ていなかったかなぁ・・・と思います。いや!、住みたい場所はあったのですが、その場所に移りには色々なハードルがあったというのが正直な所です。
 2019年にそれまで住んでいた場所を移らなければならない状況に追い込まれ、一軒家の夢がその時点では実現が難しい状況でした。仕方なく、犬の同居が許される3階建ての一軒家を賃貸する事にしました。そこには、今の場所に移るまで約3年住んでいたのですが、愛着のある生家のある地域には住めたものの3階以外は陽が当たらず、メインの生活場は2階にあるのに、トイレは1,3階にしかなく、トイレに入る度、階段を昇るか降りるかしか無い事、家を建てた家主様が一番大きなサイズのお風呂場を作った為に掃除が大変だった事、階段の段差が大きかった事、私も愛犬2頭も少しずつ歳をとる中で、生活の続行に厳しい条件が増えて行ってしまいました。その間に、陽の当たる場所に大きなクッションを置いて日向ぼっこしながら寝るのが大好きな愛犬の1頭を陽の当たらない場所で亡くしました。亡くす前にここで死を迎えさせたくないと家探しもしたのですがうまくいかず、亡くなった後『この家には住めない!』ともう一度土地探しを始め、今の場所に家を建てて2023年3月からもう1頭の愛犬と住み始めました。
 家が建つまでに色々な事があり、構想していた様な思い通りの家を建てる事は出来ませんでした。どの会社に家を建てて頂くかの選択に失敗しました。失敗です!土地探しと共に建設会社も検討を始めました。数社に絞り、Mailで問い合わせをし、場所も訪ね、出来れば土地探しと並行出来ればと思いました。数社の建設会社には、『土地を探して頂けたら、貴社で家を建てさせて頂く。』と目の前にニンジンをぶら下げてお願いしました。土地は殆どの会社が思い通りの物を見つけては頂けませんでした。決めた会社は、陽当りが良く、整形地で、道路幅も広めで、徒歩でも十分行ける範囲に大型スーパーが2軒あり、歳とった私でも生活は十分出来ると思いました。生家のある土地には1時間以内に電車1本で行く事が出来、親戚との繋がりにも問題がない様に思えました。
 家の設計を始めた頃から何かが狂い始めました。十分な予算は提示しましたし、もしもの時は、もう少し出せる準備もしていました。でも、担当して頂いた営業マン・設計技師・デザイナーの方に私の希望を少しでも叶えた家を建てて下さるという思いがない事に終盤まで気付けませんでした。注文住宅なのに、今迄に出来上がっている型のmodifyをいかに活かして顧客に納得させるかしか考えては下さいませんでした。その中で、ショールームに行っても担当者が考えた予定以上の金額のシステムキッチン・洗面台・トイレを選び、作り付けの棚を希望し、下駄箱の素材のグレードの高い方を選ぶ顧客は面倒な相手でしかなかった。それに加え、年金暮らしの“女一人”、なる様になる的な対応は後を断ちませんでした。建設予定の変更や支払い期日の限定や・・・思い出せばキリがありません。でも、少しでも良い気持ちで仕事を進めていただける様にと出来るだけ変更にも応じました。大雨の中、“この日に”というお支払いのご希望にも応じました。
 その我慢の尾がある事をきっかけに切れました。日が迫っている土地の契約と地鎮祭の予定の変更です。その直前にも、既存の冷蔵庫を入れたいという希望を伝えていたにも拘らず、キッチンの設計図には反映しておらず、設計図の承認をする際に入らないのでは・・・という私の問いかけに『後でも変更は可能ですから・・・』と確認の前に承認をゴリ押しして来ました。家に戻って冷蔵庫の幅を確認。入りませんでした。その旨を連絡し、下した対応は、システムキッチンの一部の棚の縮小の提案でした。その時は仕方がないと思ったのです。でも、思いは納得していませんでした。その後の日程の変更にスパークしてしまいました。担当者を変えて頂き、出来る限りの私の希望に沿った変更をお願いしました。でも、思いの叶わない所は数多く残されてしまいました。
 今も、生活しながら『ここはこうしたかった。』『ここの色は、私のプランを押すべきだった。』『この場所をこう変更すれば、玄関先収納の設置も可能だったのではないか?』等々、思いが込み上げます。気に入っているのは、私が選んで決めたものばかり。自分の家なのに・・・という思いだけが残りました。それに加え、工事中にも、工事後にも間違って設置した箇所は何箇所にも及び、先方お勧めのベランダシートやサッシの枠は、お掃除の手間の掛かるものばかり。何より、まず初めにお願いした『人生の最後に自分へのプレゼント。もう一度はないので、良いものを造りたい。』という私の思いを始めから聞いていなかった事が残念でなりません。
 私の家への思いというblogの記事で、そこに至るまでの私の思いをお伝えした上でここに至りたかったのですが、たまたま入居後1ヶ月の引越しのBb
 結論は、『この家は売って、生家のある土地に家を探す!』です。私のした失敗で同じ様に苦しむ方が出てしまわない様に、まだまだ沢山あったトラブルのお話を少しずつ紹介させていただこうかと思っています。思い出す度、残念!の思いばかりのバーバでした。

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