Japan Expressで出逢った人 追記
2024/12/26
~3ヶ月位お会いしてなかった方と偶然帰路の全く違う時間帯にお会いしました。~
~一期一会を大切にする事と長いお付き合いを続けることの難しさを感じました。~
Japan Expressで出会った方を通じてシルバーシートに関する一考という記事を書いてほぼ1年が経過しました。今の土地に引っ越し、私の愛犬がそれまで通院していた動物病院に継続して罹る事は、引っ越し前に決めていました。通院を続ける為には自宅から1時間半ほどかかります。朝早起きをして準備し、病院に向かう電車の中でその方にお会いしました。シルバーシートの前で立っているバックにヘルプカードを下げた高齢の女性気になりましたが、6.5Kgの愛犬を前のリュックに、背後には自分の荷物の入ったリュックがある私には、席をお譲りする事は少し厳しいと思っていました。でも、時間経過と共に女性の様子が落ち着かなくなり、『犬のバッグを脇に置いた状況でも良いですか?』とお声をお掛けしました。『歩いている時は何でもないのだけれど、立って時間が経過すると腰が痛くて立っていられない。』と状況を説明して頂きました。傍に置いた愛犬は、長い電車通院にまだ慣れていなかったので、結果どちらのバッグも持ちながらの立ちんぼにはなってしまったのですが、それをご縁に通院やトリミングの時に月に1~3回ほどお会いしました。
最初に席をお譲りした日の状況もそうだったのですが、若い方でスマホを操作している方が、優先的に席に座る事を明記しているシルバーシートに座りながら何故席を譲ってくれないのかと思っていました。HPを立ち上げて直ぐに“シルバーシートに関する一考”という記事でその女性との出会いのエピソードを含めてコラムで紹介させて頂きました。
紹介させて頂きたい旨は事前に了承を頂き、出来た記事はコピーして私の名前や住所、HPのURLなどもお伝えしました。甥御さんの協力も得て、HPにも一度目を通していただけた様でした。彼女は、55歳まではご主人と自営業をされていた様でしたが、お店をたたんだ後からホテル関係の仕事に従事していらっしゃる様です。通勤にはいつもこの時間の電車を使っていらっしゃって、4日仕事をしたら1日はお休みのペースで勤務希望を出し、週末・祭日・暮れ・お正月等の忙しい時には積極的に勤務をされているとの事でした。だから、年明けの最初の休みは4日と決まっていた様です。初めてお会いした時には、74歳。体型は痩せ形で背も私の様に小さく、長い通勤とフルタイムの仕事をこのペースで続けていらっしゃる事に驚きました。でも、綺麗にメイクされ、いつも笑顔でした。私も1年間は同じ電車を利用させて頂いていたので、私の外出日と彼女の勤務日と合えば、2駅後から乗り込んでいらっしゃる彼女とご挨拶したり、隣の席が空いていた時は、私の降車駅までおしゃべりをさせて頂きました。いつも前向きで、小さい事には拘らず、『頑張り過ぎずに程々で・・・』が口癖でした。
時間が経過するに連れ、私とのお喋りは彼女の通勤前の準備時間としてはご迷惑なのではないかと気になり出しました。私の隣が空いていない時は腰掛けた席でメモを取り始め、それが終わると目を閉じて体を休めていらっしゃったからです。私も、ご一緒させて頂いていた電車では病院にギリギリの事が多く、電車が少し遅れると間に合わない事もあったので、1本前の電車で行く事にしました。前の電車に乗り遅れた時にたまたま彼女の勤務日でお会い出来るくらいの距離感の方がご迷惑にならない様に思っていました。
彼女とは帰りの電車でお会いしたことはなかったのですが、姪と待ち合わせをして楽しい時間を過ごした後の帰路の電車で偶然お会いしました。それも予想もしない取手から乗っていらしたのです。たまたまその日は仕事が早く終わり、少し早い取手行きに乗ったのだそうです。取手で乗り換えようと思ったら乗り継ぎが悪く、30分近く待ってしまう事になったという事でした。偶然の出会いに彼女もビックリされて、『どうしていらっしゃるのかしら?と思っていたんです。お身体の具合が悪いか、ワンちゃんに何かあったのではないかと心配していました。以前に住所とお名前を頂いていたので、お手紙しようと思っていたところでした。』と話して下さいました。9月の私の愛犬の受診日にお会いして以来だった事が彼女のメモに記されていた事も話して下さいました。3ヶ月以上お会いしていなかった事になります。私は、そんな長い間お会いしていなかった様には思っていませんでした。
取手からだとあまりお話しする時間がありません。その短い時間で、75歳になり、会社の方針もあって仕事を辞する事に決めた事、会社から別の職場の紹介もあったが、さらに遠方への通勤になってしまう事もあり、お断りし、少しの間失業保険を頂いて休養し、地元の仕事先を探すつもりである事をお話しして下さいました。私は、今日は姪が考えてくれた愛犬の誕生パーティーに行ってきた事と誕生日プレゼントでもらった愛犬の写真のアルバムをお見せしました。
話に夢中になっている内に彼女の降車駅に到着してしまい、お別れの時が来ました。彼女は、『会えて良かった。また偶然お会いする事もあるかもしれない。お元気で!』と言って下さいました。私は、『本当に長い間ご苦労様でした。お元気で!』とお話ししました。
こんな偶然は、もうないかもしれません。私は、自分からはお伝えしましたが、彼女からお名前も住所も電話番号も敢えてお聞きしませんでした。時を過ごす内に自然とお聞き出来ればと思っていたからです。でも、その機会はありませんでした。そして、書いて下さったかもしれないお手紙は偶然電車で出会った事で届く事は無くなりました。それが彼女と私の距離感だったのだと思います。とても残念ですが、神様が下さったいくつかの偶然で私に“お付き合い”のあり方を教えて下さったのだと思います。
また偶然は起こるかもしれません。その時はその時で楽しくお話しして過ごせば良いと思っています。これから先、偶然に出会う事がなくともこの出会いの始まりと彼女が話してくれた『頑張り過ぎずに程々で・・・』の言葉をこれからも大切にしたいと思います。ちょっと寂しい偶然のお話でした。
~一期一会を大切にする事と長いお付き合いを続けることの難しさを感じました。~
Japan Expressで出会った方を通じてシルバーシートに関する一考という記事を書いてほぼ1年が経過しました。今の土地に引っ越し、私の愛犬がそれまで通院していた動物病院に継続して罹る事は、引っ越し前に決めていました。通院を続ける為には自宅から1時間半ほどかかります。朝早起きをして準備し、病院に向かう電車の中でその方にお会いしました。シルバーシートの前で立っているバックにヘルプカードを下げた高齢の女性気になりましたが、6.5Kgの愛犬を前のリュックに、背後には自分の荷物の入ったリュックがある私には、席をお譲りする事は少し厳しいと思っていました。でも、時間経過と共に女性の様子が落ち着かなくなり、『犬のバッグを脇に置いた状況でも良いですか?』とお声をお掛けしました。『歩いている時は何でもないのだけれど、立って時間が経過すると腰が痛くて立っていられない。』と状況を説明して頂きました。傍に置いた愛犬は、長い電車通院にまだ慣れていなかったので、結果どちらのバッグも持ちながらの立ちんぼにはなってしまったのですが、それをご縁に通院やトリミングの時に月に1~3回ほどお会いしました。
最初に席をお譲りした日の状況もそうだったのですが、若い方でスマホを操作している方が、優先的に席に座る事を明記しているシルバーシートに座りながら何故席を譲ってくれないのかと思っていました。HPを立ち上げて直ぐに“シルバーシートに関する一考”という記事でその女性との出会いのエピソードを含めてコラムで紹介させて頂きました。
紹介させて頂きたい旨は事前に了承を頂き、出来た記事はコピーして私の名前や住所、HPのURLなどもお伝えしました。甥御さんの協力も得て、HPにも一度目を通していただけた様でした。彼女は、55歳まではご主人と自営業をされていた様でしたが、お店をたたんだ後からホテル関係の仕事に従事していらっしゃる様です。通勤にはいつもこの時間の電車を使っていらっしゃって、4日仕事をしたら1日はお休みのペースで勤務希望を出し、週末・祭日・暮れ・お正月等の忙しい時には積極的に勤務をされているとの事でした。だから、年明けの最初の休みは4日と決まっていた様です。初めてお会いした時には、74歳。体型は痩せ形で背も私の様に小さく、長い通勤とフルタイムの仕事をこのペースで続けていらっしゃる事に驚きました。でも、綺麗にメイクされ、いつも笑顔でした。私も1年間は同じ電車を利用させて頂いていたので、私の外出日と彼女の勤務日と合えば、2駅後から乗り込んでいらっしゃる彼女とご挨拶したり、隣の席が空いていた時は、私の降車駅までおしゃべりをさせて頂きました。いつも前向きで、小さい事には拘らず、『頑張り過ぎずに程々で・・・』が口癖でした。
時間が経過するに連れ、私とのお喋りは彼女の通勤前の準備時間としてはご迷惑なのではないかと気になり出しました。私の隣が空いていない時は腰掛けた席でメモを取り始め、それが終わると目を閉じて体を休めていらっしゃったからです。私も、ご一緒させて頂いていた電車では病院にギリギリの事が多く、電車が少し遅れると間に合わない事もあったので、1本前の電車で行く事にしました。前の電車に乗り遅れた時にたまたま彼女の勤務日でお会い出来るくらいの距離感の方がご迷惑にならない様に思っていました。
彼女とは帰りの電車でお会いしたことはなかったのですが、姪と待ち合わせをして楽しい時間を過ごした後の帰路の電車で偶然お会いしました。それも予想もしない取手から乗っていらしたのです。たまたまその日は仕事が早く終わり、少し早い取手行きに乗ったのだそうです。取手で乗り換えようと思ったら乗り継ぎが悪く、30分近く待ってしまう事になったという事でした。偶然の出会いに彼女もビックリされて、『どうしていらっしゃるのかしら?と思っていたんです。お身体の具合が悪いか、ワンちゃんに何かあったのではないかと心配していました。以前に住所とお名前を頂いていたので、お手紙しようと思っていたところでした。』と話して下さいました。9月の私の愛犬の受診日にお会いして以来だった事が彼女のメモに記されていた事も話して下さいました。3ヶ月以上お会いしていなかった事になります。私は、そんな長い間お会いしていなかった様には思っていませんでした。
取手からだとあまりお話しする時間がありません。その短い時間で、75歳になり、会社の方針もあって仕事を辞する事に決めた事、会社から別の職場の紹介もあったが、さらに遠方への通勤になってしまう事もあり、お断りし、少しの間失業保険を頂いて休養し、地元の仕事先を探すつもりである事をお話しして下さいました。私は、今日は姪が考えてくれた愛犬の誕生パーティーに行ってきた事と誕生日プレゼントでもらった愛犬の写真のアルバムをお見せしました。
話に夢中になっている内に彼女の降車駅に到着してしまい、お別れの時が来ました。彼女は、『会えて良かった。また偶然お会いする事もあるかもしれない。お元気で!』と言って下さいました。私は、『本当に長い間ご苦労様でした。お元気で!』とお話ししました。
こんな偶然は、もうないかもしれません。私は、自分からはお伝えしましたが、彼女からお名前も住所も電話番号も敢えてお聞きしませんでした。時を過ごす内に自然とお聞き出来ればと思っていたからです。でも、その機会はありませんでした。そして、書いて下さったかもしれないお手紙は偶然電車で出会った事で届く事は無くなりました。それが彼女と私の距離感だったのだと思います。とても残念ですが、神様が下さったいくつかの偶然で私に“お付き合い”のあり方を教えて下さったのだと思います。
また偶然は起こるかもしれません。その時はその時で楽しくお話しして過ごせば良いと思っています。これから先、偶然に出会う事がなくともこの出会いの始まりと彼女が話してくれた『頑張り過ぎずに程々で・・・』の言葉をこれからも大切にしたいと思います。ちょっと寂しい偶然のお話でした。