育児支援・ひとり親支援・動物愛護活動支援など、元小児科医の経歴を活かし様々なボランティア活動を行います。お気軽にご相談ください。

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ご自宅に戻られてからの赤ちゃんのお顔に湿疹は増えていませんか?

ご自宅に戻られてからの赤ちゃんのお肌のケアーについて、臨床をしていた頃の経験からお肌の手入にお悩みのお母様方へのお話しです。

 生後1ヶ月を過ぎると赤ちゃんの肌にも個性が出て来ます。生まれた頃と変わらずいつまでもさらさらとしている赤ちゃんもいれば、急に青少年の様にニキビの様な湿疹が表れてくる子もいます。生後、産院を退院される前にママは沐浴の指導を受けて赤ちゃんの全身の洗い方を勉強します。実演もして看護師さんや助産師さんからアドバイスを頂きます。所謂、沐浴の仕方マニュアル版です。でも、退院後の赤ちゃんはママが思ったよりずーっと早く成長して行き、其々のご家庭で、其々の赤ちゃんが個性を身に付けながら大きくなって行きます。

 肌の性質にも個性があります。其々の赤ちゃんの個性にあったお肌の手入れに一番大事な事は、毎日今目の前にいる赤ちゃんの肌を観察する事です。指導を受けた沐浴の仕方は、マニュアルみたいなもので、生後の日数を経過したどの赤ちゃんにも良い方法とは言えません。お手本は先ず習う事が大事ですが、実践してみてご自分の赤ちゃんにも良い方法かどうかを検討する事が大事です。その変化に気付き、洗い方を考える事が大事です。湿疹が出来てしまったら先ずは、それが何処の部位なのか確認して下さい。頭部・お顔・首・体(お胸とお腹か背中)・足・全身etc.etc.。湿疹が出来て来るとママ達は薬を求めて外来を受診したり、今使っている石鹸をより刺激の少ない物に変更する事が殆どです。でも、その両方の判断とも間違っている事が少なくないです。

 今回は、お顔の湿疹にスポットを当ててお話したいと思います。もう一度赤ちゃんの肌を見て下さい。油が出てテカテカしていませんか?手を額にのせるとべたついていませんか?もし、そんな症状があるなら、間違いなく洗い不足です。毛穴に詰まった油に外の誇りやばい菌が付いて悪さをしています。こんな時は、油の落ちやすいしっかりした石鹸を使って丁寧に洗顔して下さい。出生直後の沐浴指導で学んだ洗顔方法では不十分です。在職中は、殆どのママがお薬を求めて受診されました。私の様にママがやっている洗い方を聞き、洗顔方法の説明をし始めると怪訝な顔をなさいます。そして、多分ですが、実行に移して下さるママは殆どいらっしゃいません。なぜなら、『状況を確認したいので、来週又受診して下さい。』に再診されるママが殆どいらっしゃらないからです。自分の指導する方法が100%正しいとは思いません。でも、“先ずは、1週間やって頂きたいのです。”薬で湿疹が治っても根本的に手入れの悪い肌では症状は繰り返します。根本的にその子にとって良い手入れ法を考え、症状を繰り返さない良い肌作りをママと一緒にしていきたいのです。試して頂いた方法での良し悪しが再診して下さいとお願いした日には確認が出来ます。その時の赤ちゃんの肌の状態を診て継続か別の方法が良いのか、お母様の毎日の取り組みの状況も確認して上で考えて行く事が大事だと思います。時間も手間も掛かります。でも、その時適切な対処が出来ればその後の肌は強く良い状態が保てます。

 この様な説明に疑問を持たれる方は、是非私とPuPuとの皮膚病との闘いを動物愛護のコーナーで一読して見て下さい。検査ややり方の説明など時間も手間も掛かりました。今も、再発防止の為にアドバイスされた内容を継続しています。慣れて来れば要領も掴め、スムーズに出来る様になります。『急がば回れ!』です。もう一度、今迄の経過を振り返って検討して見ませんか?
 
 もし、『具体的にはどのようにすれば良いの?』と思われたお母様がいらっしゃったら問い合わせコーナーからご連絡をお願いします。お待ちしています。

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