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11月の支援について報告と新田保育園のどてのこを読んで・・・
~子供達の目の前で握るおにぎりのお話~
11月の支援の為になんだか嫌な予感がして、支援物資の調達を早くに始めました。お米はまだちょっぴり高目。でも供給はなんとか増えて来ている様で、色々なお米から選ぶ事が出来ました。この所の物価上昇は、Milkにも影響が出て来ました。少しお高くなっている事と、多めの数を一度に許可してくれない所が多くなってしまいました。一箇所の乳児院にしていた定期便も用意出来ないとの販売者からもMailが入り、新たに注文しなくてはならなくなりました。INの画面と計算機を側に置いて、『1缶当たり・・・』と少しでも安く買って送ろうと必死でした。全くケチケチバーバ笑っちゃいます。でも、何とか乳児院2箇所と保育園1箇所の支援が出来ました。ホッ!です。でも、こんな風に色々見つけながら結構楽しんでいるんです。
今回は、支援の報告に加え、新田保育園から送って頂いている“どてのこ”を紹介したいと思います。どてのこは、保育園の全クラスの担当の先生が書いて下さる園児達の様子の報告書と調理師さんの報告書をまとめた冊子です。読む度、毎日の業務に加えこれだけの記事を準備し、保護者の方にお伝えし続けるのは大変なご苦労だと思って拝見させて頂いています。
今回は、調理室のお話がとても興味を引いたので報告させて頂くことにしました。
ことり組では、月に1度『おにぎりの日』を行なっている・・・で、文章がスタートしました。栄養士さんが炊飯器を持ってクラスに行き、お子様達の前でおにぎりを握るのだそうです。炊飯器をパカッと開けると湯気と共にご飯の良い香りが部屋中に広がります。『ワー、良い匂い!』と炊けたごはんのかおりを嗅いで見る子や、一緒に入っている具を見て『シャケだ!早く食べたい!』と前のめりになって炊飯器を覗いている子もいらっしゃるのだそうです。お子様達は、シャケが好きな子が多いのだそうです。ご飯の上に乗って一緒に炊かれたシャケの身を混ぜ合わせる所からお子様達に見せます。そして、おにぎり作りのスタートです。炊飯器をそれぞれのお子様の前まで持って行き、一人一人の前で握って見せます。握っている栄養士さんに『三角にして!』『丸いおにぎりが良いー』などの声が飛び交う様です。自分のために握ってもらったおにぎりを頬張る姿は、何とも可愛らしいとコメントされていました。その光景が、私には想像出来ます。もっと大きくなってからの事ですが、大学受験の為に予備校に通っていた頃、母は私の為にお弁当のほかに厚みがあって、少し大きめの三角のおにぎりに私の大好きな具を入れて2個持たせてくれました。そのおにぎりがなんとも美味しく、元気付けてくれた事か・・・当時を思い出してしまう記事でした。
お話にはまだ続きがあります。全員のおにぎりを握り終わると、おかわりの声が次々と響く様です。その声に隣の子もその隣の子も刺激されるのでしょうね。おかわりラッシュは止まらず、炊飯器の中はあっという間に綺麗に空っぽになってしまうらしいです。もっと食べたかったお子様もいらした様です。
実は、この催しは、おにぎりが苦手な子が多かったために始められた取り組みだという事でした。目の前で見せる食育が食欲につながる事を職員の方々が実感した日でもあった様です。これからも毎日食べる給食がお子様達にとって美味しくて楽しいものである様に給食作りや食育を行って行きたいと文章は閉められていました。
私は、育児支援の概要の欄でも以前に述べたのですが、『食べる事と寝る事は、人間の基本』です。その時間が楽しかったり、安らぎの時であったら尚良いと思っています。新田保育園のおにぎりの日の取り組みは、お子様達にとって本当に楽しい時間なんだと思います。『こっ、この塊はなんだ!?』と思って手の出せず苦手だったおにぎりが、目の前で炊飯器を開く事によって実は毎日大好きなお母さんがお茶碗によそってくれるご飯で、一緒に入っているのは大好きなシャケだった事に気付きます。次に、自分の目の前で、自分の望む形のおにぎりがお皿に乗せられます。自分の為だけのおにぎりなのです。さしずめ、誕生日に自分の名前が刻まれたプレートの乗ったバースデーケーキが目の前に出て来た位嬉しかったのではないでしょうか?そのおにぎりを美味しいと感じるのはごく自然な事です。“食育しながら食欲をそそる。”正にその言葉通りの催しで、素敵なお話でした。こんな情報が共有出来たらと書かせて頂きました。