3年前の4月15日に亡くなった兄犬Poohと最近のPuPuの様子
~私にとって3月と4月は、一生忘れる事の出来ない思い出が詰まった月です。~
~その思い出を振り返りながら、最近のPuPuの様子をお伝えします。~
もう直ぐ兄犬Poohの3回目の命日がやってきます。兄犬を失った事は、私にとって今迄で一番悲しい出来事でした。今も、悲しくて辛くて寂しい毎日です。でも、『きっと、PuPuを見守って直ぐ傍にいてくれている。』とも思っています。思い出多き3月、4月の毎日を過ごしながら、ここ最近のPuPuの様子と今後に関して書いておこうと思います。
Poohが亡くなった、2022年4月15日は寒い日でした。春は何処?Poohの為に早く暖かくなって!と願って朝を迎えました。4月13日の夜から全く食べなくなり、3日目を迎え、獣医さんに電話をしようと思っていました。少し前から立ちたいと思っても立つ事が出来ず、立とうとして足を擦り合わせるので、毛が抜けて痩せ細った足は傷だらけでした。薬を塗り、包帯をして、少しでも擦れて傷が増えない様にと足の間に挟むクッションを作っていました。Poohは、お気に入りのクッションで、大好きな姪からもらった厚手の掛け物を掛けて休んでいました。クッションが出来て、体位変換して挟もうとした時、『呼吸が浅い!変!』と思い、その一息を吐いた後呼吸を止めてしまいました。余りに呆気なく、静かに息を引き取りました。Poohの最期に向き合いたいと職を辞してたった18日目の事でした。
もう数日で3回目のその日がやって来ます。弟犬のPuPuは我が家に来てから1回も食事を残した事がありません。神経質で気の小さい兄犬Poohとは違い、天真爛漫で、マイペース。ちょっと大きくなり過ぎたToy・Poodleで、『もしかしたら、この子とは18~19歳まで一緒にいられるかも・・・あわよくば20歳以上もあったりして・・・』なんてずーっと思っていたんです。Poohは2006年12月17日生まれ、PuPuは2009年12月12日生まれ。丁度3つ違いです。2024年の12月で、兄犬と同じ歳になりました。
兄犬を亡くした時は、12歳。まだまだ元気でした。でも、兄犬を亡くした時のPuPuへの私の気遣いが十分ではなかった気がします。私自身が悲し過ぎて、PuPuの事を慮れませんでした。1頭だけで散歩に出る様になり、どのワンちゃんと会っても近付きたがります。『こんなに社交的ではなかったのに・・・』と思いました。PuPuは、私がPoohを何処かにやってしまったと思っていた様なんです。散歩しながら、兄犬探しをしている様でした。『お兄ちゃんは、天国に行っちゃったんだよ。』と折につけお話しして聞かせました。でも、『何処かにいる。』と思い続けているんです。あれから3年。ずーっと散歩に出ると出会う子、出会う子に近付きます。でも、お兄ちゃんではないのが分かり、次は『お友達になって!』とクークー鳴きます。しつこく迫るので、後退りされたり、吠えられたり。飼い主様に迷惑にならない様に謝罪し、PuPuを誘導して散歩を続けます。ずーっとそんな3年間でした。
PuPuは兄犬と同じ獣医さんに慢性湿疹(現在先生のお陰で見事に完治)のご相談からお世話になっていたのですが、ペニスの先端が赤くなってしまった時の尿検査で尿路感染症の経過観察も追加されました。余り繰り返すので『一度尿路系のエコー検査をしてみましょう。』という事になり、その検査で膀胱の腫瘤が見つかりました。兄犬を亡くして半年くらいの事だったと思います。先生が、尿路系がご専門ではないとの事で、診てもらえる病院をいくつかピックアップして下さったのですが、私は『先生の所に通いながらPoohもお世話になった高度医療センターで精密検査を受けたい。』とお願いしました。エコーの腫瘤の形状からは良性のものの様だが悪性転化もありうるとの事でした。先ずは、エコー検査しながら経過観察をしていたのですが、悪性への転化の可能性があるなら、手術する事はリスクは伴いますが、摘出した方が長生き出来るのではないかと思い、13歳になって歳を越し、4月に手術しました。病理検査の結果は、膀胱の移行上皮癌(浸潤型)という最悪の結果でした。幸い、摘出周囲への浸潤はないとの事で、エコー検査しながら経過観察し、予防の為抗癌剤を開始しました。2ヶ月後に再発。余命1年を宣告されました。『エッ!14歳は迎えられるの?Poohと同じ15歳にはなれないの?』狼狽えました。『まだ何にもしてあげられてないよ。』そんな思いで病院からの帰りの電車では泣き通しでした。それからは、季節毎に目標を立てて、毎日を過ごす様になりました。
信じられない程PuPuは凄く元気で、2023年12月には14歳の誕生日も無事に迎え、2024年6月の余命宣告された1年後の時も乗り越えました。その間に、姪と3人で旅行をしたり、色々なレストランでご馳走を食べたり、花見をしたり、ドッグランに行ったり、フォトスタジオで記念撮影したり、色々な思い出を作りました。そして、2024年12月に15歳を迎える事も出来ました。姪がお祝いにPoohとPuPuを型取ったケーキをプレゼントしてくれた時は嬉しくて涙が溢れてしまいました。諦めかけていた同じ15歳を迎える事が出来たのです。歳を越して2025年。今は先ず兄犬の命日を超えて生きる事が目標です。Poohも傍で見守ってくれていると思うし、2人の担当して頂いている獣医師からは太鼓判を頂いています。きっと叶います。5月は、姪と3人で富士山の近くのホテルの宿泊も予約しました。6月には余命宣告から2年を迎えます。その時には、またフォトスタジオで記念撮影をさせて頂こうかと思っています。夏の終わりか秋にはもう一度旅行して、あわよくば、16歳の誕生日を迎えさせてあげたい。今は、その目標に向かって一歩一歩前進の毎日です。
とは言え、決して良い事ばかりではありません。膀胱の腫瘍は、ほぼ進行をくい止められてはいますが、もうオムツが手放せなくなりました。目は、緑内障と眼底出血でほとんど見えていません。散歩時は、いつも私を引っ張って歩いていた子が、同じ距離を歩くと帰路では私の後ろを歩きます。老いは確実に来ています。病気とも闘っているので、先行きは厳しいものがあると思って覚悟はしています。でも、その日が来るまで決して諦めない。PuPuと楽しい毎日を過ごします。Poohには、本当に何もしれあげられなかったので、Poohも分も、いえきっとそばに居続けてくれているPoohへも一緒に精一杯やってあげたいと思っています。
あと10日でPoohの命日です。その日に新しくお供えするプリザーブドフラワーの準備も出来ています。PuPuは、Poohより5日早い誕生日なので、命日の日にはPoohの生存期間を追い抜いています。その事をPoohに報告し、3人で喜びたいと思っています。『病気しているけど、元気でお兄ちゃんを超えたよ。』・・・って。
病気と闘っているPuPuと楽しく毎日を過ごしているバーバから、PuPuの近況報告でした。